集団健康診断なら1年に1回は会社や学校で行われています。しかしがん検診は役所から届く案内を元に個人で申し込むものがほとんどのため、日本での受診率は4割にとどまり、がんによる死亡率は増加傾向にあります。一方アメリカでは8割近くの人が検診を受けており、現在はがんによる死亡率が減りつつあります。もっとも大切なのは検診だけでなく食べ物や運動など、生活習慣病に対する予防も必要で、こちらもがんによる死亡率を下げる要因になっています。
よく知られているがん検診に肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんの5つの検診があります。がん検診が実施されている目的は、がんを早期発見すること、検診の対象となる人たちの死亡率を下げることなどがあります。これら5つのがんは早期発見しやすく、早期治療を行うことで死亡率を下げることが科学的にわかってきました。ところで一次検診で異常ありと告げられるとがんになっているのではと不安にかられますが、実はこの時点ではまだがんがあると診断されたわけではありません。
例えば大腸がんの疑いありと二次検診を受診した人の4%にがんが発見されますが、残りの96%の人にはがんが発見されないのです。乳がんの疑いありと二次検診を受診した人の場合は95%の人にがんが発見されません。さてがん検診ですが、実はがんになる前段階のポリープや潰瘍を発見することで適切な早めの治療ができ、がんになるのを防ぐメリットもあります。他にも異常がないと知ることで安心感が得られます。
安心して日常生活を送れるよう、がん検診を受けてみませんか。
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