がん検診のメリットとデメリットを理解する

癌は40歳以上になると発症のリスクが高くなるため、がん検診の受診が勧められています。会社に勤めている人などは年に一回の定期検診に、「腫瘍マーカー検査」の項目をオプション検査として見た覚えがあるでしょう。というのも現在において癌は、早期発見と早期治療が何よりも肝心だと言われているからです。早期に発見や治療が出来ると、抗がん剤の投薬も必要ありませんし、腹腔鏡手術など体への負担が少ない手術で済ませられる可能性が高くなります。

そのため、がん検診は定期的な受診が望ましいとされています。ただし、上記のようなメリットもある反面、デメリットもある事を理解しておきましょう。がん検診のデメリットは二点あり、「偽陰性」と「偽陽性」です。偽陰性とは、検査しても臓器の陰に隠れてしまっていたり、検査の届かない場所に潜んでいたりして、発見できない癌の事を指します。

それから疑陽性とは、癌があるかもしれないという数値が出て精密検査をしたものの、結局癌が発見されなかった(元々体に潜伏していなかった)事を指します。この二点はつまり、がん検診の正確さが100パーセントではないという事です。また一度癌を克服し、再発を防ぐために検査を行った場合、体に問題が無くても腫瘍マーカーの数値が高値になる可能性があるので、注意が必要です。しかし、がん検診によって早期的な対処が出来、癌を未然に防ぐ事が出来た例は、デメリット以上に多くある事を忘れてはいけません。

メリットとデメリットをよく理解した上で、受診をするか否かを決める事が大切です。

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