人間ドックの種類には乳がんや子宮がんなどの検査を行う、女性特有の病気の予防に役立つレディースドックがありますが、一方で男性向けの病気の予防ができるメンズドックというものもあります。メンズドックとは、男性特有の病気である前立腺の疾患に関して検査を行う人間ドックの検査となります。前立腺がんを検査するときには、前立腺特異抗原という腫瘍マーカーの検査を行います。腫瘍マーカーというものは、血液内の特殊なたんぱく質を使った腫瘍の発見を行う検査方法で、PSAは前立腺がんを発見するための腫瘍マーカーです。
腫瘍マーカーには様々な種類のものがありますが、PSAはその中でも高い精度を誇っているスクリーニング検査となります。PSA値が高い数値を表わすと前立腺がんを発症している可能性が高くなりますが、がん以外の疾病である前立腺炎や前立腺肥大症などの病気を発症しているときも高い数値が現れるために、基準値以上の数値を記録したときには、さらなる精密検査の受診が必要になります。男性向けの人間ドックの受診は、年齢が45歳を超えたころから受けることが望ましく、特に夜間にトイレに行きたくなって目が覚める人や、尿の切れが悪い人などは必ず受診することが推奨されます。また、他のがんの場合と同じように、親族や家族の中に前立腺がんを発症した経験のある人がいる場合には、メンズドックの受診を行って前立腺がんに関するリスクを調べておくことで予防につなげることができます。
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